ドームやアーチ、建築において"まる"は美観的な魅力があります。カクカクの潔さもありますが、"まる"というアクセントは、遊び心というか、童心をくすぐられるものがあります。今回ご紹介する物件は見た目もかなり個性的。水色タイルにまるくくり抜かれたベランダが縦に3つ並んでいます。昭和に建造されたノスタルジーアート。そんな建物の1階には、この雰囲気にぴったりな趣ある喫茶店がありました。ラテとかではなく、ハンドドリップのブラックを薄い柄付きマグで提供するスタイルの喫茶店だと思われます。これは入る前から期待大。4階建ての最上階。エレベーターがないのはお許しを。軽やかに上っていきましょう。
間取りは1LDKの憧れメゾネットタイプ。ロフトっぽいメゾネットではなく、完全に分かれているタイプ。広々10.5帖はソファーも置けそうです。外から見えたまるいベランダは中から見るとこんな感じ。コンクリなのもかっこいい。
キッチンはがっつりレトロ。蚊取り線香タイプの電気コンロです。横のくぼみに冷蔵庫かな。
お風呂とトイレもレトロスタイルでした。洗濯機置場も室内なので生活動線は◎。
気になる上階へ。ネイビーに塗装された縞鉄板に赤い手すり、そしてヴィンテージ感ある木目のクロス。ここの一角は写真スタジオみたいな装いですね。
なんと天井から壁にかけてアーチ!?外観からはわからなかったサプライズ!一般住宅でこの曲線はなかなか。凝ったデザインに脱帽です。
ここから出られるバルコニーはやや広め。そしてここは最上階のメゾネット上階。まさにてっぺん!ここから星空は見えるでしょうか?そういえばプラネタリウムもこんな形をしていたような。夜はアーチ状の天井にホームシアターで星空を投影したらプライベートプラネタリウムが完成するのでは?夢が広がる空間です。
レトロさと曲線を愛でるお部屋。ひとり暮らしや夫婦ふたり暮らしはもちろん、事務所利用も可能とのことで、個性を生かしたおしゃれオフィスにしても良さそう。博多の星空をここでお愉しみください。