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これからのお部屋探しの必須条件?最新宅配ボックス事情

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CATEGORY  ライフスタイル

まさか

2020年やっと冬を越したと思ったら、この言葉が毎日のように襲ってくる日々です。
みなさんはいかがお過ごしですか?STAYHOMEしてますか?pintosが誰かのおうち時間を充す一端になっていると嬉しい限りですが、本当にもう「まさか」の連発で、わずか数ヶ月の間にこれまでの社会の常識やルールが急速に変化していっています。その急先鋒が

#ソーシャルディスタンス

その昔セカンドライフというオンライン上でのもう一つの世界を楽しむというサービスが注目を集めたことがありましたが、通信容量的にも、テクニカル面においても、なにより私たち人間は実際に会わないと意思の疎通がもどかしいという生き物なのか、うまく時代にマッチすることなく、ワンシーズンももつことなく消えていったのを覚えています。(無駄に空飛んでたなー)

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しかし新型コロナの感染拡大が進む中で、今では少なくとも他者とは2m以上離れなければならないという社会的距離いわゆる「ソーシャルディスタンス」が推奨され、学校は休校になり自宅学習、会社は在宅でのリモートワーク、各種エンタメイベントは自宅にてオンライン観賞という流れが今のメインストリーム。

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コロナ何様!というまさかの連発で私たちの生活環境は一変し、セカンドライフの代わりに大人も子供も"あつ森(あつまれ動物の森)"でコミュニケーションです。そしてもうひとつ、この間に一層存在感を増したワードが

置き配

これまでも耳にしたことはありましたし、実際にAmazonなどの大手通販サイトでは配達時のオプションとして選択することもできましたが、その言葉通り「置く配達」なので、自宅玄関前に荷物を置いて配達終了という方法にセキュリティへの不安からかなかなか浸透していなかったように思います。ただ昨今、この「置き配」がとても存在感を増しています。

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というのも、通常であれば配達員さんから手渡しで荷物を受け取り、サインをしてという流れだったものが、置き配だとそもそも配達員さんとの接点がゼロになります。これにより受け取るみなさんの感染リスク軽減はもちろんですが、多くの顧客との接点を持たなければならない配達員みさなんのリスク軽減を考えるととても大きなアクションのひとつと考えられ、今では大手通販サイトでは配達方法のひとつのオプションではなく、標準の配達方法に「置き配」が設定されているサイトも珍しくはありません。

ただしやっぱりセキュリティに不安も...

ということで「置き配」と共にその存在感を増しているのが「宅配ボックス」。
少し前までは分譲マンションなどで導入されているイメージのあった宅配ボックス。今では賃貸マンションはもちろん、一戸建てのご家庭にも常備されるようになってきて、この社会情勢も手伝って改めて注目を集めています。

さて、前置がずいぶん長くなってしまいましたが、今回はこの宅配ボックスについて改めてpintos!が調査してみなさんにご紹介いたします。

フルタイムロッカー

宅配ボックスサービス自体のその歴史は意外と長く、1986年に世界で初めて日本の(株)フルタイムシステムが開発。ちなみにその功績が認められ、今ではフルタイム社の創立された1986年5月1日が「宅配ボックスの日」として認定されているとか。

そのフルタイムシステム社が誇るフルタイムロッカーの設置数は日本一!しかも今では24時間いつでも荷物の受け渡しができるという宅配ボックスとしてのベーシックな機能はもちろんのこと、知らなかったとんでもない便利な機能も。

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受け取るだけじゃなく発送も

なんとフルタイムロッカー、荷物の受け取りだけでなく発送もできてしまうのです。しかも荷物の発送だけでなく、クリーニングも!集荷もクリーニングも、フルタイムロッカーに荷物を入れて連絡することで、提携している会社が集荷し、発送とクリーニングまでやってくれるのです。まさにソーシャルディスタンスで全て完了してしまう超今時のサービスですが、ディスタンスを求められない時代でも、これはとても便利。

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3密ならずにスーパーでお買い物もできる

いくらSTAYHOMEとはいえ、生活インフラなしでは人は生きていけません。その中心で今も日々働き続けてくれているのが地域のスーパー。そのせいか、街に人がいなくなったにもかかわらず、スーパーではいわゆる3密が発生するほどに混雑が続いています。買い物に行くのもこんなにリスクを感じなければならない時代なのか、はぁ、と言うときでもフルタイムロッカーなら、⾷材配達やネットスーパーによる「留置サービス」を利用することができます。

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現在利用できるスーパーは「イオンネットスーパー/東急ベル/ダイエーネットスーパーなど」、生協は「コープデリ/パルシステム/生活クラブなど」、さらにヨシケイ/ビオ・マルシェなどの食材宅配会社とも提携しているとのこと。私が小さな頃は団地の一階に週一で生協が来て、届いた商品を広げて各家庭に分配しながら井戸端会議をする母親たちの姿をよく目にしてたけど、今はもうそういうこともないんだろうなぁ。ノスタルジックになっちゃうけど、家庭のミニマム化が進んで、夫婦共働きで日中不在になる家庭が多い昨今、ディスタンス抜きにしてもこのサービスはとても便利だと思います。

自転車や車のシェアサービスもロッカーで

pintos!でも以前取り上げた乗り物系シェアサービスの拡がり(記事:「車は買う派?借りる派?話題のカーシェアリングってどうなの?」)はさらに進化し、自転車でも福岡ではメルカリが提供するメルチャリというサービスがすでに市民権を得ています。その乗り物系シェアサービスにとって肝心な鍵の受け渡しにもフルタイムロッカーは一役買っています。

電気自転車の鍵とバッテリーをロッカーに収容しておき、利用する時に取り出して利用、利用が終われば再び直しておくだけという簡単利用。今現在空いてる自転車があるかなかなどはスマホのアプリでリアルタイムチェックできるという優れもの。

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また、自動車も同様に鍵の受け渡しをロッカーを介して行うことができます。レンタカーと違って、アプリで空き状況だけチェックできれば事前の予約は必要なしという簡単さがありがたいです。

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すべてのコントロールはあなたの手の中に

というわけでもはや荷物預かりというベーシックな機能はもちろんのこと、それ以外にも人々のライフスタイルの需要にあわせて進化をし続けているフルタイムロッカーですが、一番便利な機能はスマホやPCで利用状況を確認できること。荷物の状況をリアルタイムで確認できるのはもちろん、レンタサイクルなどが空いた際にはメールでお知らせらきたり。

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ちなみに私の家はマンションなのですが実際にフルタイムロッカーがついていまして、とっても恩恵にあずかっております。昨今ではスーパー以外のお店がのきなみ休業していることもあって、Amazon利用率もぐいっと跳ね上がりましたが、その全てが置き配設定ですし、一番ありがたいのは滞留メールがくることです。

フルタイムロッカーに荷物が預けられたまま一定の期間がすぎるとちゃんとリマインドメールが届くようになっており、これがすごい助かっています。意外とうっかりしてしまいがちなんですよね、宅配ロッカーって。

と、いうことで実はまだまだ便利な機能が盛り沢山なフルタイムロッカーですが、興味のある方はこちらをさらに見ていただくとして、このフルタイムロッカー、今はほとんどが分譲マンションメインに設置されているようですが、今後は賃貸マンションや一戸建てでもその需要が膨らんでおり、爆発的に増えていくと思います。それに置き配の環境が整うと、再配達がなくなってCO2の排出量も抑えられて地球にも優しいとか!

社会の常識やルールが根底から変わろうとしている今、それら全てをネガティブにとらえてばかりではなく、こういう進化も見逃さずにチェックして、ポジティブな未来を描けたらいいですね。

フルタイムロッカー website
https://www.fts.co.jp/

ライター

pintos staff