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AIスピーカーって"ちゃんと"知ってる?

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CATEGORY  家電・アイテム

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あなたは朝目覚めてすぐに何をしますか?目覚まし時計を止めて、ベッドから降りるとカーテンを開けて、天気予報やニュースのチェックのためにテレビをつけて、季節によってはエアコンをオンにする...。顔を洗って歯を磨いて、その後に朝食作ったりコーヒーを淹れたり、お子さんがいたら弁当を作ったりお洋服や持ち物の準備をしたり、ビジネスマンだったらスマホでメールやTODOのチェック。株価を...なんて意識高めの人も今では意外と多いのかもしれません。

こう考えてみると、人は朝起きた瞬間から「やるべきこと」の回収に大忙し。特に朝は眠気との戦いで、1秒でも長くベッドの中にいたいもの。それでも押し寄せるTODOの嵐。消しても減らずに増える一方の現代人のTODOリスト。はぁ、もうこれは完全に積んだ。現代人積んだ。

こんな時にクリトファー・ロイド風の白衣を着た(白髪のロン毛ならなおさらよい)博士がドアを蹴破って入ってきて、うだうだしながらもう人生積んじゃってる感に溢れてるあなたを強引に起こして「さぁ、このロボットに君がやらなきゃいけないことをお願いしてごらんなさい!」とか言い出して「え?なにこの人、怖いんですけど」感出しつつも「じゃぁ...、そうだな、まずはテレビつけてみてよ」なんて適当に言ったらテレビがオン。半信半疑になりつつ「じゃぁ、カーテン開けてよ」って言ったらカーテンがスラスラスラと見事にオープン。そう、驚く顔はマイケルJフォックスでいてほしい。まさにそんな「Back to the Future」のような未来が来ないともう無理。現代人無理!

そんな未来、あります。

と、いうことで気分をあげるためにずいぶん長めの前置きになってしまいましたが、今回はTHE未来を象徴する昨今話題の「スマート家電」の司令塔「AIスピーカー(またはスマートスピーカー)」についてお届けしようと、そう考えていたところ、どうやらここ福岡を拠点に全国へ向けて開発・販売されているAIスピーカーが存在すると聞いていてもたってもいられず、空飛ぶスケボーに乗って行ってきました。念のために両親の写真をポケットにいれて。

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で、やってきました。研究所へ集合ということで、これまたどんなバイオな場所かと思いながら着いた場所はどこからどうみても「家」。へーベルだかミキだかわかんないけどそんな感じの「家」。友達の家に遊び行ったら、まだとうの友達が習い事から帰ってなくて、お母さんに「そこで待っててね」なんて言われて待ってる時によく見た景色。テレビでけーなー、これでスマブラやったらまじ燃える。なんて思いながら待ってる時によくみた景色。

実はここ、九州が誇る巨大エネルギー企業「九州電力」が福岡市内の某所に構える研究所の一室。電力を通して九州に住む私たちのライフスタイルを支えるだけあって、研究所とは言ってもここは実際に使われるシーンを想定してつくっている環境だとか。どうりで家感が半端ない。

さておき、早速話題のAIスピーカーがこちらです。

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さっきからずっと目の前にあったこの小さなやつ。これが噂のAIスピーカー。九州電力が開発・販売するこちらは「QUUN(キューン)」と言うらしい。いや、もう少しちゃんとした言い方をすると、「QUUN(キューン)」はこのスピーカーそのものではなくて、AIスピーカーを利用したIoTサービスの名称のことを言うのだとか。にしても一体この小さな機械に何ができるのか。まずはライトな機能からその実態に迫ってみます。

好きなように呼んでいい

AIスピーカーと言えば「アレクサ、いい感じの音楽流して」とか「HeySiri、お父さんに電話かけて」とか、何かをして欲しい時に呼びかける名前がそれぞれメーカーによって決まっているもので、Googleだったら「OK Google」Amazonだったら「アレクサ」、Appleだったら「Siri(シリ)」だったりと、なんだか日本人にはピンと来ない名前ばかり。だけどキューンはさすが日本製AIスピーカー、そんな感情移入も出来ないような名前とはおさらばです。なんと、呼び名はあなた次第。好きなアニメの主人公でもいいし、好きなアイドルや偉人の名前でもいい、遠く離れたお孫さんとか、なんならクリエイティブに名前をつけるのもいいかもしれない。とにかく、名付けという行為はその関係性をかたちづくるうえでこのうえなく情の入る行為。キューンではまず最初にお気に入りの名前をつけてあげることから始めましょう。しかも名前は4つまで決められるから、家族それぞれ呼び名が違うというのもアリ。

ということでここはひとまず「ビフ」にしておきます。憎っくきいじめっ子のビフ。そんなビフにこれからいろいろ命じてやるんだ。(ビフとはBack to the Futureの悪いやつです。もうしばらくお付き合いくださいませ。)

声色も変えられる

しかし待てよ「おい!ビフ!テレビつけてくれ!」と呼んでもあのよくあるデジタルな女性のような声にのせて「はい、テレビをオンにします」なんて丁寧に言われてもなんか全然ビフ感ない。結局名前もクリステルとかに変えちゃいそう。そんな時もキューンなら大丈夫。なんと声色もキャラクター違いで6種類も用意されているので、名前だけじゃなくてキューンそのもののキャラクターも選択可能。

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礼儀正しいスマートや、頼もしいヒーロー、かわいげのあるキッズなど、それぞれ愛着の湧きそうな6種類からキャラクターを選べます。さすがにビフみたいな悪役商会のようなキャラはなかったので(アップデートに期待!)、ひとまずビフという名前ではなく、ジョージと名付け(頼りないけど最後には強烈なパンチで輝かしい未来を手に入れるお父さん)、キャラもヒーローに設定します。

ちなみに、キャラクター設定をする前のデフォルトの状態で使うのもキューンの人気の理由のひとつ。というのも、デフォルトの声を担当している声優さんは雨宮天(そら)さんといって知るひとぞ知る大人気声優さんなんだとか。そのおかげで、全国の雨宮天ファンがキューンを全国で利用しているとか。声優人気おそるべし!

AIスピーカーは執事のようなもの?

考えてみたら「あれして」「これして」といろいろお願いしても文句も言わずにやってくれるAIスピーカーってまるで執事のよう。そこで、今日本で一番愛されている執事も実はキューンにて召喚することができるとか!

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なんと妖怪ウォッチのウィスパーをキューンに設定して、キューンを妖怪執事にしてしまうという手も。しかも、このウィスパーシールを使えば...。

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まるでウィスパーそのもの!何かお願いした時もいつもの名調子で「了解でウィッス!」と答えてくれるだけじゃなく、妖怪にも詳しくなって、妖怪のことをあれこれ教えてくれるようになるんだとか。これは年頃のお子さんを持つお父さんからしたら株の爆上げ必至なコンテンツになること間違いなし。(別途オプション費用がかかりますが、そこはもう爆上げなんだから目をつぶって)

AIスピーカーは他の家電やサービスとの組み合わせで本当の未来になる

と、いろいろ出来そうな感じを見せてくれるさすがは我らが九州が世界に誇るAIスピーカー「キューン」ですが、テレビつけたり電気消したりだけでなくて、当然その単体でもできる機能は数多く存在します。タイマーやアラーム、それにニュースや天気を聞いたりするのはすでにみなさんもご存知だと思いますが、おみくじだってひけちゃいますし、しりとりだってできてしまいます。軽い雑談だって。キャラクターによって雑談の返しにも個性があるようなのでいろいろ試してみるのもいいかもしれません。でも、私たちが憧れていた未来ってまだまだそんなものじゃないような。。マーティだって空飛ぶスケボー乗ってたし、ワンボタンで足のサイズにあわせてくれるスニーカー履いてた!そこまでは求めてないけど、せめて朝から現代人を襲ってくる雑多なTODOリストから逃れられる未来であってほしい!...いや、あなどるなかれ!AIスピーカー「キューン」の本当の未来的機能はここからが本番だったのです...。

次回『キューンで雑多なTODOから逃れたあなたに迫り来る現代社会に起こりうる数々の恐怖!しかしキューンの強靭なセキュリティで立ち向かうあなたが気になるのは、ほんとは遠く離れたご家族の安否!?それとも月々の電気代!?』

みんな!来週もみてくれよな!

ライター

pintos staff