さて、先日『元号の前にアノ元年、もうしてる？』という記事でも紹介したキャッシュレスについて、私たちの住むここ福岡が面白い取り組みを始めるということで、取材してまいりました！

キャッシュレスシティ天神プロジェクト

キャッシュレス社会到来！キャシュレス元年！と声高に言いつつも、実のところキャッシュレスの普及率は日本全国でみても意外にも低く18.4%程度だとか。いや、これ低いの？決済における５回に１回は何かしらのキャッシュレスで行なっているということであれば、まだまだこのキャッシュレスの波に乗り切れていない私から考えるとそんなに低くもないような気もするのですが...。かたや世界に目を向けると、スウェーデンではほぼ現金が姿を消してしまい、その利用率はわずか1%程度だとか。このように、もはやキャッシュレスは世界標準として今後大規模に普及していくことが見込まれおり、経済大国日本は意外にも遅れをとっているようです。

で、そんな波を確実にキャッチしようと、ここ福岡が誇る九州最大の商業エリア「天神」が全国に先駆けてキャッシュレス化へ大きく舵を切る大規模プロジェクトを始めたようです。それが『キャッシュレスシティ天神プロジェクト』。

どういうプロジェクトかというと、天神の大型商業施設が加盟する「天神ユナイテッド」なる団体が、お客様のサービス向上を目的とし、天神の12の大型施設と国内主要8スマホ決済事業者が共同でキャッシュレスを推進するという全国的にもめずらしい、大規模なプロジェクトに取り組むことを発表したのです。

要は、天神のほぼ全ての商業施設でキャッシュレスサービスを使えるようになりました。ということ。

ちなみに参加商業施設はこちら

そして利用が可能になる国内主要のスマホ決済事業者8社がこちら

もうこれで、スマホさえあれば天ブラ（天神ぶらぶら）できるようになりました。ちょっとした一服にコーヒーを飲むにも、友人と割り勘でお食事するにも、かわいいお洋服を買うにも、お財布や現金は不要です。全てスマホをかざすのみ！

ちなみに、スマホ決済事業者である主要８社が共同でプロジェクトに取り組むのは今回がなんと初めでだとか。やるじゃない福岡。「じゃあ早速今からスマホで天ブラしてくる」というあなた、少々お待ちを。

このプロジェクト、まだ始まったばかりで、すでに多様なペイメントを導入している大丸福岡天神店を皮切りに、まずは2019年6月に新天町、ノース天神、イムズ、天神ビブレ、レソラ天神が導入を予定。さらに2019年秋をめどに、または秋以降に天神12大型施設・約1600店舗でスマホ決済導入が予定とのことなので、全ての環境が整うのは秋以降ということになりそうですのでご注意を。

プロジェクトの記者発表には、高島福岡市長も登壇され、いかに福岡市が行政としてこのプロジェクトを推進していくか、その心意気がよくよく伝わってまいります。

今後は、秋以降に天神エリアのみでの大型キャッシュバックなどのお得なキャンペーン展開を予定しているとのことなので、お得という観点からもとても楽しみなプロジェクトになりそうです。

全国に先駆けて福岡がキャッシュレス化に乗り出すというのはスマートシティを目指している福岡にはぴったりなプロジェクトなのかもしれません。若者が多い福岡だけに、どんな盛り上がりを見せてくれるのか、これからがとても楽しみですね。